没番組、YouTubeがきっかけでNBCが放送へ
「何でもアリ感」が加速している。
昨年、WBテレビネットワーク向けにパイロット版が制作されたコメディ番組「Nobody’s Watching」は、結局、放送されることなく、没になってしまった。
ここまでは、テレビ業界ではよくある話だろう。それが先月になって、その没になったパイロット版がYouTubeにアップロードされ、あれよあれよという間に30万回以上視聴された。
その結果、没になったはずの番組は、奇跡の復活劇をとげ、NBCが放送することになった、という。
つまり、
パイロット版→没→YouTubeにアップ→30万回以上視聴→別のネットワークが採用
という流転である。
(「Nobody’s Watching」パイロット版の一場面)
ちなみに番組の内容は、オハイオ州に住むテレビが大好きな幼馴染の男2人が、最近のシットコムコメディはつまらないと嘆き、各局に自分たちが面白いと思う番組のデモビデオを送ることを思いつく。それが、ネットワークの1つWBの目に留まり、ハリウッドに行って、実際にシットコムを作ることになろいう、一種の「メタ・シットコム」。「フレンズ」のコーヒーショップのセットが出てきたりもする。今回の出来事で、さらにその「メタ度」が高まった。
今回の出来事は、今後テレビ番組市場というものが、YouTubeを介して擬似的にオープンになる可能性があることを示しているのだろうか?
これまでのように、小規模なフォーカスグループに見せて、その番組の良し悪しを決めるのではなく、パイロット版をまずYouTubeにどんどん上げて、人気のあるものからテレビに採用する、なんて「アナーキーなこと」を考えるテレビ局幹部が今後、現れたりするのだろうか。
そうなると、そもそも、「テレビで放送すること」にどれだけの意味があるのだろうか? テレビで放送されたものは、結局YouTubeで見るわけだから…。
テレビとネットの新しい関係を考えさせる今回の出来事だが、それにしても、「Nobody’s Watching」というシットコムの名前は、意味深だ。
<コメディ番組「Nobody’s Watching」のパイロット版(パート1〜3)>
YouTube - Nobody's Watching Part 1
YouTube - Nobody's Watching Part 2
YouTube - Nobody's Watching Part 3
<関連記事>
MediaGuardian.co.uk - NBC signs up YouTube sitcom
New York Times - Thanks to YouTube Fans, 'Nobody's Watching' May Return From the Dead
Nobody's Watching - Wikipedia



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