B3 AnnexではWeb2.0関連のエントリーが増えているが、これはMust-Readかもしれない。
"The Flickrization of Yahoo"と題された「Business2.0」誌の記事では、今年3月にYahoo!が買収した写真共有サービスのFlickrの存在が、買収したYahoo!内部でも非常に注目されていて、Flickrが持ち込んだソーシャルウエブな考え方が、対Googleとの戦いの上で、重要になるとしている。
Business 2.0 :: Magazine Article :: Features :: The Flickrization of Yahoo
Googleがサイエンスや数学の最新理論で機械検索をさらに強化している中、Yahoo!もこの分野に相当の投資を行っているが、それでもやはりGoogleに分がある。そこでYahoo!は、Flickrで見られるユーザーコラボレーション(tagを付けたり、写真を共有したり、つまりWeb2.0的なユーザー貢献)をうまく利用して、機械ではなく、人々が支えるウエブ(たとえばソーシャル検索)でより高い精度を実現しようとしている、というのがこの記事の趣旨である。
記事に登場するYahoo!の共同創設者のジェリー・ヤンのコメントがおもしろい。
“I look at Flickr with envy,” Yang says. “It feels like where the Web is going.”
「Flickrが羨ましいな。これからのウエブはその方向に向かうだろうね」とヤンは言う。
記事はこう続ける。
To use Flickr is to belong to the culture of participation sweeping the Web -- where you write your own blog, produce your own podcast, and post your personal photos for all to see. If this is where the Web is going, Yang wants to make sure Yahoo gets there first.
それにしても、記事を通して、Flickr創設者の2人、Stewart ButterfieldとCaterina Fakeに加え、新しい才能がYahoo!に集結していて、Yahoo!2.0的な動きをしているのがわかって面白い。
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