さて、今年もおそらくGoogleとその周辺についての記事が多くなると思われるが、これもその一つ。
1月1日付けのNew York Timesには、"In Silicon Valley, the Race Is On to Trump Google"という記事が掲載されている。
最初に紹介されているのは、自然語での検索をめざすPowersetというベンチャー企業。Powersetは、まだ検索サイトをオープンしていないが、エスター・ダイソン女史が出資するなど注目を集めている。ダイソン女史は、Powersetのプレスリリースで「Googleが歴史最後の検索エンジンではないはずだ」と語っている。
ほかには、hakia、ChaCha、Snapといった検索ベンチャーが紹介されている。
業界団体のNational Venture Capital Associationによると、2004年年頭からベンチャーキャピタリストは、あわせて3億5000万ドル以上の資金を、少なくとも79の検索関連ベンチャー企業に、出資してきたという。
Powersetは1250万ドル。同様に自然語検索をめざすHakiaは1600万ドル、検索結果をサムネイル付きでで表示するSnapも1600万ドル、実際に人間のリサーチャーが検索するChachaは、610万ドルの金額の出資を受けた。
Googleが本業の検索から戦線を拡大してマイクロソフトなどと対決姿勢を取れば取るほど、検索に特化したベンチャーに勝算があるというが、一方で、検索は、巨大な資本を投下しないと成り立たないビジネスになっていることも事実。
(個人的には、Chachaの、検索語を入力してGuideと呼ばれる人間と、チャットしながらキーワードの絞り込みを行うアプローチは面白いとは思うが…)
はたして、これらの検索ベンチャーで来年生き残っているのは、いくつあるのだろうか?
NYTimes- In Silicon Valley, the Race Is On to Trump Google
Powerset, Inc.
hakia Search Engine Beta
ChaCha Search - Connect and search with a live ChaCha Guide
※注:B3 Annexでは2007年1月より、外部リンク先の画像プレビューにSnapの"Snap Preview Anywhere"を利用している
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