アメリカの全国紙、USA Todayのサイトが3月4日(現地時間)にリニューアルし、いわゆるWeb2.0的な機能が盛り込まれて話題となっている。
リニューアルでは、まず、digg.comやNewsvineのような記事に対する「投票機能」がつき、数が多い記事は、"Most Popular"に現れる。また、各記事ごとにユーザーがコメントを残せるようになった。
(リニューアルしたUSAToday.com)
さらに、News、Travel、Money、Sports、Life、Tech、Weatherの各セクションページトップには、"Across the Web"というタブがあり、ここには、Newsセクションなら、NY TimesやCNN、BBC Newsといった競合他社のニュースの見出しとそれぞれの記事へのリンクが表示される。Techセクションなら、CNET、Wired、NASAといったらライナップに変わる。
(この機能は、プリセットされたRSSリーダー的な機能で、フィードは、Newsgator社が提供している)
(TechセクションのAcross the Web。他社のニュース記事が右に並ぶ)
リニューアルのポイントはほかにもあるが、ソーシャルメディアをここまで意識した新聞サイトはこれまでなく、その意味で画期的である。特に、自社の記事と他社の記事を並べて、ユーザーに選択の広さを提供していることは、極めてウエブ的であり、こうしたサービスが旧来メディア側から提示されたことは意義深い。
ただ、一般ユーザーがどう見るか、ということについては意見が分かれており、5年早いのではないか、と指摘するブログも出ている。
しかし、旧来メディアとしては、ほかの新しいサービスにユーザーを奪われないためにあえてリスクをおかして、ソーシャルメディア化したということだろう。NY Timesなどほかの新聞サイトでも、こうした傾向を期待したい。
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