フォントの映画なんて、誰が想像しただろうか?
Helveticaフォントは、1957年にスイスのグラフィックデザイナーMax Miedinger氏とEdouard Hoffmann氏によって作り出されたフォントで、世界で最も使われている英文フォントである。誕生から50周年を迎える今年、Helveticaについてのドキュメンタリー映画が製作され、アメリカやヨーロッパの各地で上映されている。
また、今月からニューヨークMoMAでは、50周年を記念した展示会も行われている。MoMAでは、オリジナルの鉛のタイプフェイスをコレクションに加えたという。
"20世紀のフォント"と呼ばれるHelveticaは、さまざまな企業ロゴにも使われており、アメリカン航空、コム・デ・ギャルソン、トヨタ、また、ニューヨークの地下鉄のさまざまな表示にも使われている。
ただ、これまではデザイナーしか知らなかったHelveticaを普通の人々にも知らしめたのは、もちろんパソコンの影響だ。
ワードで文章を書きながらフォントを選ぶということが日常的になったいま、Helveticaのビジュアルインパクトについての映画ができるのは、なかなかに感慨深い。
日本での公開は、公式サイトによると未定。
MoMA.org - Exhibitions "50 Years of Helvetica"
Helvetica: The little typeface that leaves a big mark - International Herald Tribune
Amazon.co.jp:"Helvetica: Homage to a Typeface" by Lars Muller (アフィリエイトリンク)
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