NYに住むVCのFred Wilson氏が、Freemiumというビジネスモデルについて自身のblogで書いている。
"Give your service away for free, possibly ad supported but maybe not, acquire a lot of customers very efficiently through word of mouth, referral networks, organic search marketing, etc, then offer premium priced value added services or an enhanced version of your service to your customer base."
(A VC: My Favorite Business Model )「サービスを無料で提供し(場合によっては広告付きで、ただしナシても可)、多くのユーザーを、口コミや関連リンク、サーチマーケティングで獲得する。その後、プレミアム価格による付加価値サービスや拡張版のサービスを、無料で獲得した顧客ベースに対して提供する」。
(A VC: My Favorite Business Model )
つまり、Free(無料)とPremium(プレミアム価格)を組み合わせたビジネスモデルがFreemium(フリーミアム)というわけ。
このビジネスモデルの例として、いくつかを取り上げている。
- Skype 基本は無料。ただし、一般電話への通話はプレミアムサービス。
- Flickr 月間アップロード写真数が100MBまで無料。ヘビーユーザーは無制限のProアカウント(有料/年間24.95ドル)に誘導。
- Box.net 1GBまでのストレージは無料。それ以上は有料。
こうしたビジネスモデルは、Freemiumという名称がつく前からあったが、特にウエブサービスで有用であるとしている。
ただし、いくつかの留意点があるとしている。
- 最初のユーザー登録時には、極力入力項目を少なくすること。チャージしないとしても、クレジットカードを登録させるのは避けるべき。登録が必須なのもよくない。
- アプリのダウンロードやプラグインを必要としないこと。すべてのブラウザをサポートすること。WindowsやMac OSX、Linuxで稼動すること。
- 最初に無料で利用できるものは、いつも無料で利用できること。
また、有料版については、「有料である理由」が明確でわかり易いことが必要だとしている。ユーザーにとって、受け入れにくかったり、有料である理由がわかりづらいものはダメだという。
より多くのストレージが有料なのは分りやすい。 また、Skypeの一般電話への通話もコストへの理解が得やすい例だ、としている。
これを当てはめるとすると、過去の新聞記事が有料というのは、わかりづらい例なのではないか、と思う。
それどころか、コンテンツが有料であることは、極めて難しい気がしてくる。
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