今年2月のスーパーボールのハーフタイムショーでは、雨の中、"Purpule Rain"を熱演したプリンス、待望の新アルバム「Planet Earth」が今月24日に発売される。このアルバムを、まるごと発売前にの15日にイギリスのタブロイド新聞"Mail on Sunday"の付録として無料で配布するという。
こうした動きに対して、音楽業界からは、反発の声が出ているばかりか、Sony BMGは、イギリスでのプリンスのアルバムの販売契約を打ち切ると表明する事態に発展している。
(プリンスの新アルバムが、7月15日に新聞の付録として無料配布される)Daily Mail紙は、200万部を発行しているといわれ、数からすると、アルバムを販売しても、もはや売れないのではないかと思ってしまう。
音楽業界は、今回の試みは、これまでプリンスのアルバムを販売してきたレコード店に対しての裏切りだと怒りをあらわにしている。
しかし、音楽ファンからすれば、これまでビジネスとしての新しい技術や売り方をしてこないでただ座しているだけで、
売り上げダウンをすべて、ネットのせいにしていた音楽業界よりは、新しい方法論を模索し、ユーザーに届こうとするアーティストを応援するのは、ごく自然なことに思える。
ポール・マッカートニーの新譜「Memory Almost Full」は古巣EMIではなく、スターバックスコーヒーの音楽部門Hear Musicから販売されているのは、そうした新しい方法論の模索のひとつとして記憶に新しい。
まずはプリンスの新しい動きを歓迎したい。(日本では、アルバムの無料配布は計画されていない)
BBC NEWS - Anger at Prince free CD giveaway
The Mail on Sunday - The World's greatest newspaper giveaway...Ever!
がんばらない英会話 | プリンス騒動再び。
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