わが世の春を謳歌しているiTunes Storeにとって脅威となるのか。
世界第1位の携帯端末メーカーのNokiaは、29日(現地時間)、新端末の発表とともに、音楽販売サイト"Nokia Music Store"を発表した。
(Nokia Music Storeのイメージ Nokiaのサイトから)
メジャーレーベルからインディーズまで100万タイトル規模で揃えたサイトでは、1曲1ユーロ、1アルバム10ユーロで販売するという。
新端末(N81、N95)から音楽か購入できるほか、PC版の同サイトからも購入ができ、どちらで購入してもPC-ケータイで音楽のシンクロができるという。
音楽ファイルの形式は、WMAの192Kで(当然というべきか)DRMがかかっている。1曲に5台までのPC/ケータイでシンクでき、曲はCD-Rに焼くことも可能だという。
(Nokiaは相当にiTunesを研究したようだ。真似だとしても正しい真似をしているように見える)
このほか、地図サービスやゲーム販売も発表され、それらへのアクセスの入り口となる"Ovi"というNokiaポータルサイトも発表された。
(Nokiaのネットサービスポータル"ovi")
日本では、ケータイ向け音楽販売は珍しくないが、キャリアではなく、端末メーカーが音楽販売サービスに参入したという点が新しい。
ナンバーワン携帯メーカーノキアのこうした動きによって、AppleはiPhoneから直接音楽が購入できるなど、対抗措置を打ち出す可能性もある。
Nokia Music Storeは、今秋ヨーロッパからスタートし、その後、アジアへと展開する予定だという。(ここでいう"アジア"に日本が含まれているかは不明)
一方で、Appleはイギリスでのテレビ番組のダウンロード販売を同じ29日(現地時間)に開始した。
ラインナップとしては28番組が並ぶが、アメリカの番組がほとんどで、イギリスのオリジナル番組は数本を数えるのみだという。
1本の価格は、1.89ポンド(約439円、約3.81ドル)とアメリカ版の1.99ドルと比べてほぼ2倍。
これでは高すぎで誰も買わないのでは?
Ovi by Nokia - the key that unlocks every door
BBC NEWS - Nokia launches web music service
Demo: Using The Nokia Music Store - Mobile Blog - InformationWeek
Comments