希代のエンターテナー、マイケル・ジャクソンのアルバム"Thriller"の発売から12月1日で25周年を迎えた。
アルバム"Thriller"は、累計で1億枚以上を販売、ロックアルバムとしては史上最も売れたアルバムである。
最盛期には、1週間で100万枚売れていたという(!)
(Amazon.co.jp: スリラー: 音楽: マイケル・ジャクソン)
これを記念して、BBC Radioは、12月1日にラジオドキュメンタリー"Thriller: Michael Jackson's Masterpiece"を放送した。(ウェブで全編聞ける)
ラジオドキュメンタリーでは、プロデューサーのクインシー・ジョーンズらがオリジナルの9曲について、さまざまなエピソードが語られている。
以下、いくつかのエピソード。
・アルバムは、8週間で制作。
・マイケルがポール・マッカートニーに直接電話して"Girl is Mine"への参加要請。
・83年のモータウンレコード25周年イベントでのムーンウォークの初披露目。
・当時250本のPVしかなかったMTV。アーティストにもっとビデオを作ってもらうしかない。マイケルなしにMTVの成功はなかった。
・"Beat It"は、"My Sheronna"がヒント。
・大ヒット曲"Thriller"のタイトルは、当初"Star Light" を考えていたが、次に考えたのは"Midnight Man"だった。最初はシングルカットする予定もなかった。
・「スリラー」のビデオ製作費は、レコード会社のCBSではなく、MTVが実質提供。ただし、表向きは、「スリラー」のメイキングビデオへの支払いとなっていた。
・ビデオを見たレコード会社は、最後にスリラーのシングル化を決めた。
・スリラーの最後のホラーなラップのアイディアは、最後に生まれ、怪奇映画俳優ビンセント・プライスが吹き込むことになった。
・ラップを考えたのは、作詞・作曲のRod Temperton。収録スタジオに向かうタクシーでもラップを書いていたという。
(ラジオでは、カットになったせりふの一部も聞ける)
アルバムの発売は1982年だったが、「マイケル現象」になったのは1983年からであり、さらに翌年1984年も勢いはとまらなかった。"Thriller"は、アメリカのチャート史上で唯一、2年連続(1983年、1984年)最も売れたアルバムである。
なお、来年2月には、8曲のボーナストラックスとDVDを加えた25周年記念版"Thriller"が発売される、という。
ちなみに、YMOの"Behind the Mask"も一時、このアルバム「スリラー」に収録されるという話があったというが、全権利を譲るように言われたために教授が断った、というのはファンの間では有名な話。
BBC - Radio 2 - Music Club Documentaries - Thriller
BBC - Radio 2 - Music Club Documentaries - Thriller(ラジオ番組のストリーミング)
Thriller (album) - Wikipedia, the free encyclopedia
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