B3 Annex特集・シリーズ アメリカ大統領選」、第3回は「YouTube/PBS連携で、投票所の動画募集」。
(第1回はこちら。第2回はこちら)
いよいよ11月4日、決戦の火曜日である。時差の関係で、日本時間では5日明け方にならないと最初の投票所は締め切られないという。
さて、今回取り上げるのは、YouTubeがPBSと連携して、あなたの投票所の様子を動画でお寄せくださいとするキャンペーンである。
(YouTube/PBSによる"Video Your Vote"サイト)
テレビ局によるYouTubeの活用はいまでは珍しくないが、投票所という点が特筆に値するのではないか、とB3 Annexでは考える。
というのも、2000年のブッシュvsゴアの時に露呈したあまりに前近代的な投票システムから、以後、電子投票システムが一部で投入されたが、いくつもの疑惑があることも事実である。(アニメ「シンプソンズ」では、ホーマー・シンプソンズがいくらオバマに入れてもマケインと
入力される機械が登場していた)
また、音楽雑誌「Rolling Stone」誌では、2002年に可決した「投票支援法」(Help America Vote Act)なる法律の悪用によって、選挙登録の締め切りに遅れると罰金5000ドルを課す、住所や名前、社会保障番号が一字一句一、データが一致することを要求するなど、さまざまな方法で、投票を「妨害」する事例が書かれている。
そんなわけで、オバマ大統領候補の圧勝が予測される中でも、やはり、最後の投票所で何が起こるのかわからないから、CGM的に監視しよう、という気持ちが、このYouTube/PBS連携に見て取れる。
アメリカだけでなく、世界の今後も左右する今回の選挙、はたして…。
(ちなみに、昨日紹介したFiveThirtyEight.comの11月3日付けの予測では、オバマ 340.2 対 マケイン 197.8(数字は選挙人。ただし小数点が出ているのは独自の予測方法によると思われる)
なお、アメリカ大統領選の4日から5日にかけての時間ごとの注目ポイントについては、BBCの選挙ガイドが詳しい。
YouTube - videoyourvote's Channel
Block the Vote : Rolling Stone
BBC NEWS - Guide to US election night
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