坂本龍一の4年ぶりのピアノ・ソロ・ツアーが、18日、東京フォーラムから始まった。
全体の印象としては、緊張度の高い公演で、教授の緊張が、観客の緊張にコール・アンド・レスポンスして、いささか疲れる公演だった。アルバム「out of noise」で到達した地点から、旧作を再構築しているようにも思え、新解釈といえばそうだが、個人的にはポップ度というか、カラフルさが後退しているように思えた。
面白かったのは、公演の前半のほうに演奏した「composition 0919」に限って、観客が写真を撮ってもいいという試み。教授がMCでその旨アナウンスすると、みんなカバンからごそごそケータイやデジカメを出し始め、演奏が始まると、あちこちで、パチパチとりはじめた。曲調と相まって、ライブならではの「composition」といった感じだった。
( composition 0919の演奏時に撮影)
また、すでに発表されているiTunesでの全公演ライブ音源配信にも触れ、毎回曲目などを変えようとしている、とした。実際、初演となった18日の曲目は、教授によれば、その場で最終的に決めているとのこと、あ、これやろう、といった場面もあった。
iTunes配信は、ライブ終了から24時間以内に配信とのことで、遅くても19日よる9時ぐらいまでに配信されると思われる。
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