World Wide Webがティム・バーナーズ・リーによって提唱されてから、この3月で20周年を迎えた。
当時、CERNのソフトウェアコンサルタントとして勤務していたバーナーズ・リーは、さまざまな国から来た研究者が、さまざまなパソコンを持ち込み、そこに互換性がないことを懸念していた。この問題を解消するために、ドキュメントをリンクで結ぶことを"Information Management: A Proposal"というメモにまとめ、のちにWWWとなるアイディアを1989年3月13日に提唱したのだ。
("Information Management: A Proposal"の中にあるハイパーテキストの概念図)
この提唱については、上司がサイドプロジェクトとして進めることを認め、翌々年、バーナーズ・リーがWorld Wide Webを"発明"するに至る。当時のメモを読むと、World Wide Webという名称はまだ使われてはなく、代わりに"Mesh"と呼んでいたことがわかる。
この中で彼がどのようにしてWWWのアイディアを思いついたかを披露しており、今後は、ドキュメントではなく、データをリンクしていくことが重要である、としている。
たった20年前に発想されたことによって私たちの暮らしは大きく変化した。もちろん、B3 Annexも彼のアイディアに大きく恩恵を受けていることになる。
改めて、Tim Berners-Lee氏の功績に感謝したい。
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