世界最大手の携帯電話メーカーNokiaが、ネットPC"Booklet 3G"を発売すると24日(現地時間)発表した。
"Nokia Booklet 3G"は、10.1インチのディスプレイに、12時間のバッテリーライフ、重さは1.25キロ、厚さは2センチ。チップはIntelのAtomで、OSはWindows 7のいわゆるネットPC。携帯電話メーカーらしく接続系は充実しており、Wi-Fi、ブルートゥースはもちろん、3G/HSPA対応で、電源をいれたまま交換可能なSIMカードスロットもあるという。さらには、GPS内蔵、カメラ、HDMI端子ももあるというから、ネットPCといってもかなりノキア流になっている模様だ。
(ノキアが作るネットPC、"Nokia Booklet 3G")
("Nokia Booklet 3G"は、ディテールはMacBook Proを思わせなくもない)
ネットPCというコモディティ化が進んだ世界への新規参入は、通常はあまり驚かないが、ノキアとなると話は別だ。
先進国では万人に携帯電話が行き渡った中で、価値を増大するには、端末を高価格化して富裕層向けに販売する、新興国での低価格モデルの販売、あとは先進国での2台目、3台目需要を喚起するぐらいしかない中、ネットPCに進出するというのは面白い。
まさにアップルの逆を地で行く戦略だ。アナリストは、ネットPCのマージンの低さを心配しているようだが、N800というNokiaのInternet Tabletを持っている身としては、NOKIAというブランドの新展開が楽しみである。
ノキアの端末担当幹部によると、「ノキアは人々をつなげることをビジネスにしている」として、モバイルPCの分野で人々をつなげることは自然な発想なのだという。たしかに、NOKIAのロゴの下には"Connecting People"とある。決してケータイでつなぐとは書いていないのだ。
#コモディティ化が進むといえば、無印良品のPCとか、ユニクロのPCとかまだ出てきていないけど、Chrome OSを使ったりすると面白いことになりそうだが…。
Comments