「世界中の情報を整理し、誰でも簡単にアクセスできるようにする」をミッションとするGoogleが先週ドイツで開催されていたフランクフルト・ブックフェアで新たにプロジェクトを発表した。
名付けて、"Google Editions"。要は電子書籍の販売である。
報道によると、アメリカとヨーロッパ地域を対象に50万タイトルほどを2010年前半までにダウンロード販売するのだという。Googleは販売価格の37%を自社の取り分とするのだという。
電子書籍市場は、日本では4年ほど前にソニーやパナソニックによる試みがあったものの離陸していないが、アメリカでは、AmazonのKindle端末が好評である。あるデータでは、リアルな本とKindle用の電子版がある場合、半数以上がKindle版を購入しているという。なお、Googleは、電子ブック端末を開発する計画はなく、携帯電話を含むさまざまなプラットフォームで利用できることを目指しているという。
AmazonのKindleは、今月から日本を含む100か国でUSストアでの購入が可能となり、着々と「電子ブックのiPod」の地位を固めつつあるが、Kindleで閲覧できる電子書籍は、独自のフォーマットになっており、今後、Google Editionsに対応するかは不明である。
一方、関連してGoogleは、書籍検索サービスをめぐる和解案の話が膠着しており、米司法省が和解案の修正を勧告する事態となっている。
なお、B3 Annexでは、US&International版のKindleを予約しており、入手しだい使用感などをリポートしたい。
Google takes on Amazon with book downloads - guardian.co.uk
米司法省、グーグル書籍検索訴訟で和解案修正を勧告 国際ニュース : AFPBB News