iPhoneは最強のスマートフォンだが、これまでひとつだけできないことがあった。生放送(live streaming)だ。
NokiaのS60系端末(N95など)では、1年以上前からQikというサービスを利用することができ、端末で動画をライブでストリーミングすることができたし、Androidケータイでも今年の6月にはQikアプリでライブストリーミングが可能だった。一方、iPhoneで、Qikを利用するには、jail breakしてApple非公認の形でしかライブストリーミングができなかった。
それがようやく9日(現地時間)、ustream live broadcasterアプリによってライブストリーミングが公式に可能になった。まさに、世界の4000万台のiPhoneが(論理的には)生放送可能端末になったわけである。
ustream live broadcasterでは、twitterやfacebook、YouTubeとのインテグレートが行われており、たとえば、liveをはじめる段階で自動的にliveが始まったことをtweetでき、liveが終わった段階で、動画をYouTubeにアップロードすることもできる。
個人がここまでのモビリティとパワーを持ちえたことはないのではないか。その意味で、ある種の怖さを感じるとともに、とてつもない可能性を感じる。この新しいツールを正しく使えるかどうか、私たちは問われている。
ustream live broadcaster(iTunesが開きます)