とどまることのない勢いのバーチャルワールド「Second Life」。金曜には、"Long Tail”著者のChris Anderson氏の講演、週末には、Intelがスポンサードした「72時間バーチャルワールド建設マラソン」(!)とビッグイベントが続いたが、今週になって、さらにビッグなニュースが飛び込んできた。
世界的な通信社として有名なReuters(ロイター)が、Second Life内に「支局」をオープンし、SLネーム「Adam Reuters」ことロンドン在住のAdam Pasick記者が「支局長」を務めることになったという。
(Second Life内に出来たロイターの支局)
(建物の内部)
(中の壁に最新ニュースのビデオを映し出すこともできる)
(実際のニュース項目が表示される)
ロイターCEOのTom Glocer氏は、プレスリリースの中で、次のように語っている。
「ロイターではイノベーションがすべてだ。つまり、新しいテクノロジー、新しいオーディエンス、そして新しいニュースの提示の仕方。Second Lifeでは、ロイターを新しい世代の仲間入りをすることになる。私たちは、このコミュニティで積極的な役割を果たし、SLの外のニュースをSLに届け、そして、SLの出来事を外の世界に届けていく」。
(ロイターCEO、Tom Glocer氏)
“Reuters is all about innovation - new technologies, new audiences, and new ways of presenting the news. In Second Life, we're making Reuters part of a new generation. We’re playing an active role in this community by bringing the outside world into Second Life and vice versa.”
(Tom Glocer, Chief Executive Officer, Reuters)
Second Lifeの住人は、Reuters News Displayというツールを入手することができ、それをアバターに装着させたり、SL内の家の壁などに設置して、最新のニュースをいつでも見ることが可能になる。
(SL内のニュースは、http://secondlife.reuters.com/のRSSフィードを表示する仕組みだという)
SL内でReutersを歩いていると、偶然にも、支局長のAdamとチャットすることができた。
彼は「SL内の取材対象は特定のものに絞ってはいないが、特に関心があるのは、SL内でのファイナンスや様々な経済活動だ」と語ってくれた。
今後どのような記事が発信されるのか、楽しみだ。
あまりの急激な展開に、B3 Annex的にも驚きを隠せないが、ますます面白くなってきたことは間違いない。
プレスリリース:Reuters opens first ever virtual news bureau in online world - Second Life
Reuters/Second Life News Center
Reuters opens virtual news bureau in 'Second Life' - CNET News.com
<追記 10月17日 AM 3:20>
NYTimesにも記事が出ている。こちらには、Adam記者のリアル写真とSL写真が掲載されている。
The Reporter Is Real, but the World He Covers Isn’t - New York Times