ということで、2005年もあと残すところあと3日。B3 Annexでは、きょうまでに141のエントリーを発信してきた。今年は、徐々に書く内容がフォーカスされていった印象があって、それで、タグラインも「blogging from Tokyo...」から「Web2.0 and the future of media...」と変更した。
今年は一言でいって、エキサイティングな年だった。こんなにインターネットが面白いのは、1994年、1995年以来のことだと思う。
そんな予感が、徐々に確信になり、仕事になっていった1年だったともいえよう。
以下、1月から12月までをB3 Annexのエントリーで振り返ってみたい。
1月
マックワールドでmac miniとipod shuffleが発表される。
<1月の主な記事>
macworldexpo速報
話題の書「Blink」について
2月
このころから、tagの面白さに熱中し、続けてtagについてのエントリー。
いくつかのサイトに引用される。このころ、「今年は、10年ぶりのウエブの当たり年だ」と周囲にいい始める。
これがWeb2.0という大きなムーブメントの助走期間だったのかもしれない。
ただ、全体としては、キムカツ関連のアクセスが多く、
アクセス傾向についてのエントリーなんていう恥ずかしいことも…。
<2月の主な記事>
Tagがもたらす連鎖
Tagがもたらす連鎖(続)
Tagがもたらす連鎖(続々)
キムカツとb3 annexの関係について
3月
年度末のためか、忙殺。エントリーは3のみ。
4月
このころ、あまりにアクセスがないことからか、「B3 Annex有料化へ」というエイプリル・フールネタを繰り出すも、完全にスベる。
<4月の主な記事>
オススメ本「アマゾン・ドット・コムの光と影―潜入ルポ」
5月
相変わらずキムカツへのアクセスが多く、それならとんかつ情報の充実を、ということで「銀座 梅林」と取り上げる。
これが息の長いアクセスとなる。また、ブルータスの特集を紹介する「分子料理法」も人気。
一方で、イギリスBBCがコンテンツAPIを公開して、さまざまなMash-upを進めるBBC Backstageの記事を速報。
ここでも、Web2.0な動きが進展していった。
<5月の主な記事>
銀座のとんかつ屋〜銀座梅林
Do you know "molecular gastronomy"? 分子料理法を知っていますか?
Yahoo! News Tag SoupとFolksonomy
BBC、コンテンツを開発者に公開
BBC Backstage、さらなるプロト
6月
AppleがIntelチップへの移行を表明。それについてのエントリーは2ちゃんねるのスレッドに引用された。
確か、古参のマックユーザーは深い、みたいな好意的な引用だったのでほっとした。
また、名スピーチとの呼び声が高いSteve Jobsのスタンフォード大卒業式スピーチもいち早く紹介。ただ、当初は日本ではあまり話題にならなかった。いま思えば、
B3Annex抄訳で伝えればもっと注目されたのかもしれない、と反省(?)。
<6月の主な記事>
Intel inside Mac さよなら、(反逆者)アップル!
Steve Jobs、スタンフォード大卒業式スピーチ
7月
食べ歩きネタで、つい、ゴードン・ラムゼイの批判記事。ただ、これは息の長いアクセスとなっている。
いまはちゃんとしているんだろうか? 太陽系 第10惑星も比較的アクセスが多い。
<7月の主な記事>
ゴードン・ラムゼイatコンラッド東京、のサービスを考える
tagCloudのもたらす功罪?
太陽系 第10惑星、発見!!!
8月
今年の夏は暑かった! そんななか、なぜか「News指数」の試み、などをエントリー。
ロボットのワカマルは、ロシア語のサイトに写真ごと引用されたりして、世界的なロボットの関心の高さを
感じた。
<8月の主な記事>
「News指数」の試み〜Akamai Net Usage IndexとBuzztracker
"Wakamaru" the bot for sale
9月
iPod nanoが発表。いち早く、「iPod nano !!」というエントリーを発表。
このエントリーは画像検索でのアクセスが多い。わざわざ検索するようなものではないと思うが…。
netvibes的なアプローチは、いまやGoogleもMicrosoftも行っている。動きが早いことを痛感。
<9月の主な記事>
iPod nano !!
netvibesがすごい!
10月
Google MapsのAPI公開は、今年の大きなネットの話題といっていいだろう。API公開による開発者コミュニティによるMash-up、これが世界規模で進んだ。
そのもっともわかりやすい形が、地図の上の情報レイヤーに何を載せるかというものだった。
個人的には、10月は、APIを使ったWebサービスをリリースしたり、Web2.0カンファレンスに参加したり、刺激的かつどんどん忙しくなっていった。
Web2.0な会社でも特にfolksonomyの観点から気に入っている、FlickrのStewart Butterfield氏やdel.icio.usのJoshua Schachter氏に会えたのは嬉しかった。
<10月の主な記事>
Google Mapsを使った番組ガイド
<速報>Weblogs Inc、AOLに2500万ドルで売却
Web1.0 vs Web2.0
iPod video発表、iTunesでのビデオ販売開始
11月
「Flickrization」では、Googleの対抗軸としてのYahoo!の戦略が垣間見えた。
メディアとしてのWebの未来は、ビデオ配信なんかじゃない別のところに面白さがある、としみじみ思う。
<11月の主な記事>
Future of Media、4つの法則
ベストセラー "Blink"、デカプリオ主演で映画化!?
"The Flickrization of Yahoo"、FlickrがもたらすYahooの内部変革
12月
12月に入って、B3 Annexとしては異例ともいえる、2つのヒットエントリーに恵まれた。ひとつは、
「ウエブスタートアップ企業のための10のルール」、もうひとつが、「グーグル、10の黄金律」である。
発表から、3週間ぐらい経っているが、いまだにアクセスのほとんどが、これらエントリーへのものだ。大変ありがたい。
Google関連は人気があるということと、10のルールみたいなものは読み物的にいいのかもしれない。
いずれにせよ、このエントリーによって、「はてなブックマーク 最近の人気エントリー」や「del.icio.us/popular」に載ることができて、大いなる励みになった。
<12月の主な記事>
Feed for Thought、フィードがメディアの未来を変える
ウエブスタートアップ企業のための10のルール
グーグル、10の黄金律
Yahoo!、del.icio.usを買収!
まとめに代えて 〜 2006年に向けて
これからも淡々とエントリーしていくしかないと思っている。自分が面白いと思ったことがらを多くの人にも面白いと思ってもらえることが
ブログの一番の楽しみであって、2006年も面白い!というものを紹介していきたい。
どうか、よろしくお願いいたします。
B3 Annex管理人