さて、残すところ2006年もあと1日。恒例の「B3 Annexにみる2006年」をお届けする。
今年は、1月1日から始まって、このエントリーまでの総数は、184エントリー。
年間を通じて、約2日に1度のエントリーだったことになる。(昨年より43エントリー増)
1年を振り返って、印象深かったのは、やはりYouTube現象だろう。Time誌の"Person of the Year"にフィーチャーされるのは、当然といえる。そのほか、印象深いのは、Second Life関連か。
早速、1月から振り返りたい。
1月
ラスベガスで開催されたCESに初めてGoogleが登場し、Google Videoを発表。一方で、マックワールドでAppleがIntel Macを発表。
<1月の主な記事>
Google、Video Store発表 Packでアプリ流通も
2月
「ウエブ進化論」が発売になり、冬季オリンピックが開催された。あと、マイクロソフトのオリガミ・プロジェクトなるウルトラミニPCが登場。「ウエブ進化論」がここまでのベストセラーになるとは、正直思わなかった。
<2月の主な記事>
「ウェブ進化論」の梅田氏インタビューを考える
B3 Annex的トリノオリンピックの見どころ
オリガミって何? what is ORIGAMI Project?
3月
新時代のメディア論、ベンチャー論とでも言ったエントリーが目立つ。
特に、”いま会社を立ち上げてはいけない...”は多くのアクセスを集めた。
<3月の主な記事>
「いま会社を立ち上げてはいけない6つの理由」VS「いまビジネスをはじめるべき5つの理由」
4月
Second Lifeを特集したBusiness Week誌の記事をフィーチャー。
その後、B3 Annexでは、かなりの数のSecond Life関連エントリーが書かれた。
<4月の主な記事>
Apple、Windows起動を可能にするBoot Campを発表!
この平凡な見出しは、Googleのために書かれている(あるいはGoogleがもたらす見出しの質的変容)
Second Lifeについて考える
Freakonomics日本語版「ヤバい経済学」がようやく発売
5月
今年の大きなテーマは、ネット上の動画だったが、”フランス国立視聴覚研究所...”は、多くのアクセスを集めた。
中には、元マイクロソフトの古川氏、漫画編集者の竹熊氏といった著名ブロガーからもリンクをいただいた。
このエントリーがB3 Annexにおける年間最多アクセス大賞(!)。
<5月の主な記事>
ABC、ドラマ番組のストリーミング提供を開始
フランス国立視聴覚研究所(INA)がネット公開した番組10万本の衝撃
CBS、ブロードバンドチャンネル「innertube」とは何か?
6月
あいかわらず、Second Life系エントリー続く。
<6月の主な記事>
米国で有名ブロガー、相次いで本職を辞める
American Apparel、Second Lifeに店舗オープン
Google Checkout、登場! オンライン決済もGoogle流で
7月
YouTubeが一日1億ビデオを達成。“没番組、YouTube…”は「やじうまWatch」でも紹介された。
<7月の主な記事>
8月
新旧メディアが入り乱れてウエブ動画をめざす、そんな傾向が顕著に出た月。PBS系番組に出演したYouTube創業者2人のエントリーが人気に。
<8月の主な記事>
ビデオで見る「マードック」のメディア戦略
YouTube創業者がテレビ番組出演 今年中の黒字化を示唆(動画)
CBS、「サバイバー」、「CSI」などの人気番組を9月からネットで無料提供へ
[速報]FOX、系列局サイトで番組ストリーミング提供を試行
9月
少し毛色の違ったエントリーが目立った月。Apple怒涛の発表に、エントリータイトルもインフレ気味(苦笑)
<9月の主な記事>
iTV発表! 映画ダウンロード販売開始! iPod naoアルミ筺体5色! シャッフルも刷新! iTunes7に!
Longtail日本語版、発売!
10月
YouTubeのGoogleによる買収が発表された月。買収直後の創業者2人の笑顔がいい。
ほかには、“Google流会議”の記事に人気が集中。
<10月の主な記事>
Google流会議のための6か条
[速報]Google、YouTubeを16.5億ドルで買収!!
買収後のYouTube創業者2人のビデオメッセージ
Reuters、Second Lifeに「支局」開設!!
11月
YouTubeやGoogle関連のエントリーが相変わらず多い。その中では、“コダックに学ぶ…”が好評を得た。
<11月の主な記事>
元RocketboomのAmanda、テレビ界に進出
Yahoo!内部文書「ピーナッツバター宣言」
YouTube第3の男、成功の秘密を語る
Google CEOエリック・シュミット氏の動画@Web2.0 Summit 2006
コダックに学ぶビジネスモデルの転換の難しさ
12月
PS3とWiiを入手。Wii系エントリーが多くなる。映画"An Inconvenient Truth"は来年1月公開。
<12月の主な記事>
恒例のTime誌"Person of the Year 2006"は「You」
映画"An Inconvenient Truth"、DVD届く
任天堂WiiのOperaブラウザ、インプレッション
こうし12か月を振り返ると壮観というか、興味のままに書き続けていながら、意外にトレンドを押さえている感じがして面白い。来年への展望だが、去年も書いているが、興味のまま書き続けるしかないかな、と思っている。
本年もありがとうございました。来年もB3 Annexをどうぞよろしくお願いいします。
以下、おまけ。
<Google AnalyticsによるB3 Annexエントリーアクセスランキング>
(2006年1月1日〜12月29日分を集計)
- フランス国立視聴覚研究所(INA)がネット公開した番組10万本の衝撃
- Google流会議のための6か条
- グーグル、10の黄金律 (2005)
- YouTube創業者がテレビ番組出演 今年中の黒字化を示唆(動画)
- Apple + Softbank = iPod phone?
- 「いま会社を立ち上げてはいけない6つの理由」VS「いまビジネスをはじめるべき5つの理由」
- 没番組、YouTubeがきっかけでNBCが放送へ
- ウエブスタートアップ企業のための10のルール(2005)
- 17歳が作ったZooomrはFlickrキラー?
- この平凡な見出しは、Googleのために書かれている(あるいはGoogleがもたらす見出しの質的変容)
※Google Analyticsの1位は、B3 Annexトップページだったために、個別エントリーページの順位とした。